今年も半年近くが経過。本日までの収益(経費を引いた残り)が10万円を超えた。
     うーん、我ながらよくやった。退職時の計画では、早期に年金+100万円を達成したい、
     という目標をたてた。初年度、この調子だと20万円くらいはいけるか?
     よしよし、順調、順調。

     同級生や職場の元同僚の近況報告では、定年退職後、引き続き勤めている人が多い。
     それぞれの事情もあるだろうし、それが最も堅実な生き方だと思う。
     それに対して、私の計画は「生涯現役」と「努力によって年齢に関係なく増加する年収」。
     したがって、退職後の所得ダウンは著しいが、これから先も年齢によるリタイヤはない。
     早期退職の1年間は、そのための準備期間とした。
     計画が狂った面もある。あり余る時間を使って手前大工で自宅改築を、と考えていたが、
     その時間が作れない。たかが10万円ではあるが、それを稼ぐために、多忙な毎日だ。
     うーん、忙しくて、うれしい。

     で、その儲けはどうしたって?
     飲んで、食って、無くなりました。と、言いたいところですが、
     ホントはね、全部設備投資に回しました。
     これも、退職前の計画で、退職金では一切設備投資をしない方針。
     だから、稼いだ金で設備投資。その範囲内でできる仕事で稼ぐ。で、また設備投資。
     堅実経営の基本ですね。なんてったって、社長兼従業員1名の、超零細企業ですから。

     この生活の最大の利点。精神衛生上、きわめてよろしい。対人関係のストレスがない。
     私自身絶対に許せなかったのは「元部下に指示される」こと。
     生活のためとはいえ、元部下や、年下の上司に指示されて働きたくない。
     指示するほうだって、相手が服部じゃ、いやだと思うよ。
     確かに、役職定年、定年退職などという制度は、必要だとは思います。
     しかし、自分だけは対象外でありたい。プライドを持ったまま職業人生を全うしたい。
     と、多くの人は考えるでしょう。なんで、そういう生活ができないんでしょうか。

     一番は、年金でしょうね。国の年金制度の失敗です。
     一方に、高額年金収入の多くの人々がいらっしゃる半面、
     その人々を支えた団塊の世代は、年金だけでは生活できない状況です。
     最近取りざたされた日本航空の年金引き下げの話、
     あれは日航だけの問題ではないのです。
     我々団塊以後の世代に、基礎年金支給開始を遅らせて、
     退職後の生活設計を、きわめて困難なものにしています。。
     対策としての定年延長は、プライドを捨てることと引き換えです。

     私は、早くから60歳以後の生き方を模索してきました。
     結果、年100万円稼げれば、元部下に頭を下げずに済むという結論に達しました。
     早い話が、基礎年金60歳受給そのものです。
     60歳から、対人ストレスのために苦労・努力するなんてばからしい。
     同じ苦労をするなら、自営のためにする方がましだ、と思います。

     いま、大変さを楽しんでおります。
     自分のため、家族のため、その他自分を取り巻く人々のためだけに努力しています。
     決して、新しい職場・仕事に適応するためでも、
     元部下や年下上司に対する気遣いのためでもありません。
     ましてや、元部下に「○○さん」と敬称を使う必要もまったくありません。
     60年の人生経験と、60歳の誇りを大切にして行動しています。

     人生は1度だけ。それも、すでに第4コーナーを回りました。
     私は、ゴールまで誇りを持って、生き続けたいと思います。