冬のオリンピック、まっさいちゅう。

活躍した選手、子供の頃から親との涙ぐましい奮闘あってこそ、とメディアは讃える。
子の努力はもちろんだが、親の並々ならぬ思い入れ、理由は分らないが、あったに違いない。

小さな会社を立ち上げた創業者、子を後継者にして事業が衰退、
引き継いだ子が、アップアップしている気の毒な姿を見ると、企業30年説が頭をかすめる。
創業した親、築き上げた設備投資を無駄にしたくない気持ち、分らぬではないが、子を犠牲にする。

「跡取り」 という言葉、既に死語になって久しい。
「○○家を残す」 ことが最大の使命とされた時代も、過去のものとなった。
庶民のささやかな財産、家・屋敷など、守り続ける意義がなくなったのだ。

しかし、おもしろいことに、親が猟師、子も猟師、という事例、結構多い。

いわば、趣味の 「世襲」    ・・・ なぜか ? ・・・ 

ベテランといわれる猟師、40年、50年の年季を誇る。
試行錯誤で技術を磨き、コンスタントな結果を持つ者だけ、猟師の世界に長く残る。
つまり、そこにあるのは、長年かけて培ったノウハウと技術、すなわち、知的財産。

鳥獣被害が増え続ける今、この財産を、地域の宝として守りたい。



※ 父子鷹(おやこだか) とは、こちら