3月30日 鮭の稚魚3万匹を放流しました。

長野県下高井郡木島平村の馬曲川(まぐせがわ)、

馬曲温泉から車で5分ほど下ったところです。
 
稚魚は十日町市でふ化させて、

そのあと、木島平村の養漁場で1か月ほど育てて、

ふるさとの川の匂いを覚えさせました。

なんでも、鮭が生まれた川に帰ってくるのは

「匂い」なんだそーです。
 
体長は7cmほど。

1か月前には3cmでした。

成長が早い。 
 
放流は子供たち。

大人は、カメラマンで大変です。
 
ちょっとお! ほんとにかえってくんのー?

今、食べちゃったほうが、いいんじゃないー!

と、言ってたかどうかは、わかりません。
 
鮭の稚魚も、これから先の長旅を前にしばしの逡巡。

だってサー、この先、千曲川、信濃川を下って、
4月末までには日本海に出なきゃなんねー。
海水温が13度以上になると、ダメなんだわ。
日本海に出たら、どんどん北上。
北海道を過ぎてベーリング海、
千島列島のはるか北まで旅をするんだぜー。
オラ達だって、てーへんだあー!
 
帰ってくるのは4年後、1パーセントに満たない数。
ちなみに昨年は30匹近くが
長野県北端の西大滝ダムまで戻ってきました。
おらちの裏の広井川まで
鮭が戻ってくる日を夢見ながら、
地元、高水漁協の役員として、
この活動に取り組んでいます。
あ、余談ですが、費用はすべて、民間からの寄付金です。