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自分が主役だった結婚式。
媒酌人の原稿、司会者のセリフ、アトラクション、
全部自分で作って、出演。 参列者には、大いに楽しんでいただいた。
・・・ あれから35年 ・・・
次に主役になる日は、自分の葬式。
ボケる前に企画を、というわけで、具体的内容を考えた。
弔問外交という。 子供たち、君らの出世の役に立つよう、父の葬式を利用せよ。
とはいえ、無駄な散財、することない。
葬儀屋は無用。 事前に、ネット通販で自分用・棺桶を買っておく。
遺体は軽トラで火葬場へ運べ ・・・ 違法じゃないかって? ・・・ それはウソ!
遺骨は、いらないからと、引き取ってもらえ。
自宅・仏壇で、告別式。 いただけるものは、遠慮しない。
香典は金額を聞いて、半額、現金でお返しせよ。 お茶・海苔は、いかんぞ。
読経も、戒名もいらないが、来る人の都合を考えて、朝から晩までやってくれ。
お斎は、会費制。 引き出物一切不要、人数は多いほどいい。
故人は宴会が好きだったからと、カラオケのある会場で、どんちゃん騒ぎしろ。
リクエストがある。 長渕剛 の 「乾杯」 を全員で熱唱してほしい。
そうそう、火葬場で、遺骨の引き取り拒否されたら、
酒の甕に入れ、飯山の地酒 「北光正宗」 をなみなみ注いで、
そのまま墓石の下に置いてくれ。
ムジナの野郎ども、飲みに来る。 生前は悪かったなあと詫びながら、宴会するぜ!
あ、読者の皆さん、ご心配には及びません。
準備万端とはいえ、もう少し、この世を楽しませていただきます。
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