炭焼きの話

公民館活動で、炭焼きを始めるという。
参加者の大半は、団塊世代の定年退職者。
二つ返事で仲間に入れてもらった。
20名ばかり集まった。
最年少だった。
そりゃそうだ。同級生は、みんな、まだ現役だ。

炭焼きの窯は、灯油タンクの廃物を利用して、
外様小学校と中学校の、渡り廊下があったあたりに作った。
なかなか見事なできばえだ。
 
さっそく、材料運びが始まった。
間伐材。
黒岩山保全協議会の皆さんが、顔戸から桂池へ行く道路沿いで
荒れたままの山林の間伐、下草刈りをしている。
それをもらって来て、チェーンソーで切って長さをそろえ、
斧で割って太さをそろえる。
要するに、体積を一定にしないと、均一な炭にならないんだそうだ。
納得!

切りそろえた薪を、窯の中にきれいに並べる。
これがまた大変な作業。
しかし、何をするにも、いいかげんではだめなんだねー。
口先だけで生きてきた自分が恥ずかしい。
とはいえ、いい勉強になりました。
 
窯の入り口を、粘土でふさいで点火。
一昼夜経過後、空気口を密閉。
立派な炭ができました。

聞きつけて、炭を買いに来る人もいて、
初年度の炭は完売。

1回の炭焼きに要する日数は、約1週間。
これを10回。300kgの炭ができた。
この間、飲み会が5回。
同世代のおやじ達には、
いい絆(きずな)もできた。