猟師の宴会場で学ぶべし




かつてオラが聞き出したベテラン猟師の語録がある

(いわ)く 『鴨池に近づく時は、長靴を脱げ』

枯葉を踏む音+長靴の筒=メガホン効果⇒裸足で歩け

曰く 『ため池は(じょう)の目から撃て』

ため池は放水路の中を下手(しもて)から近づき、水門から撃てばカモに気付かれにくい

曰く 『手前のカモの喫水線を狙え』

散弾は水面で水切りのようになって

水面上を拡散して飛び、威力が増して、複数のカモを獲れる

曰く 『キジは水口(みなくち)にいる』

雪が積もったら山裾の田んぼを覗いて歩け、田んぼの取水口は

流れ込んだ水で雪が融ける、そこに、餌を探しに来たキジが居る

曰く 『ウサギは横っ跳びで穴に入る』

雪の上のウサギの足跡を辿ると、あるトコロで足跡が無くなっている

ヤツは天敵をくらます為に、横っ跳びに2mも跳んで、木の穴で寝てる

曰く 『タヌキは狙う前に撃て』

タヌキに出会ったら狙う前に、まず引き金を引け

音に驚いて死んだふりをする、アトはどーとでもなる

曰く 『テッポは手の中でこねくり回せ』

猟師の必需品・鉄砲は常に触って、扱いに慣れ親しんでおけ

その教えを忠実に実践し

就寝前、来る日も来る日も、早撃ちの練習を繰り返した新人時代のオラ

先人の言葉は薀蓄(うんちく)の宝庫、であります。