現飯山駅ホーム南端にある鐘楼   向こうは新幹線飯山駅

NHKニュースで、「直葬」(ちょくそう)が、関東で22%、関西で9%になったと言っていた。
つまり、関東では5件に1件、関西では、その半分ということ。



我が家に、めったに足を踏み入れることがない部屋がある。座敷と仏間だ。
ここを最後に使ったのは ・・・ 16年前、父の葬儀だった。
茶の間と繋げて、一族郎党と、村じゅうの人が座った。

が、いまや、田舎でもそんな葬儀はしない。

老母に、いつも言っている ・・・ 葬式は、正式にやってやるから、心配するな。
息子に、いつも言っている ・・・ 俺の葬式は、葬祭センターで、録音のお経でいい。
自分の戒名は自分でつける。でなけりゃ、死んでから呼ばれても、自分の名前だと分らんだろう。



国は、明治5年から、戸籍を作り始めた。

それまでは、お寺が関与した 「宗門人別帳」 が、戸籍の役割をしており、他の土地に移る場合は、
菩提寺に発行してもらう 「寺請証文」 がなければ、無宿人になった。
したがって、寺の力は強く、檀家は檀家であり続けるために、寺の運営資金を拠出した。

時代は変わった。寺請制度はなくなり、葬儀も寺から離れつつあるようだ。
・・・ 寺の街・飯山というPR ・・・
さびれゆく街を彷彿とさせることにならなければいいがと、気がかりではある。