その日 ・・・ 日本経済新聞の新製品紹介記事で 「日本初のナンたら カンタら ・・ 」
と、紹介されたから、すぐさま、長野東急百貨店・時計売り場へ電話
・・・ 半年待ちになります ・・・
・・・ えーっ、冗談じゃーねえ ・・・
新聞 見た多くの人々が 注文したアト だった
同僚のタナカ君に ・・・ こーよ ・・・ と、グチると
・・・ まっかせなさーいっ! ・・・
な、ナ、なんと、
製造工場は、長野県にあるシチズンの子会社 ・・・ その重役の息子は、彼の元部下
大きな声では言えませんが ・・・ 数日後、手に入った ・・・ のでございます (ナイショ!)

以来、ずーっと15年余、我が左腕の一部になっておりましたが
突然 ・・・ 針が全部、ぐるぐると回り出しまして ・・・ 止まらない
しかたなし、そのまま机上に放置 ・・・ 翌朝見れば ・・・ 昇天しておりました
・・・ 形あるモノはいつか壊れる ・・・
とは思いつつ ・・・ 生き物じゃ、ナイんだから ・・・ とも、思いましたが
諸行無常を感ぜずには おれなかったのでございます

そーは 言っても、無けりゃ不便
その日のうちに、ネットで後継機を発注、翌朝には 「新人君」 我が左腕に燦然と輝き
不自由と ・・・ 1日でオサラバ ・・・ したのでございました
・・・ かくのごとく ・・・
どの組織でも 「彼がいなきゃ回らない」 と、チヤホヤされてた人がいなくなっても
翌日には、いつも通りに回ってしまうものなのでありまして
行く川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず、
淀みに浮かぶウタカタは、かつ消え、かつ結びて、久しく留まりたる試しナシ (方丈記)
(時計だけに) そんな、こんなの、時の流れを、懐かしく思い出した、ので、ございます。
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