４月も２日になったというのに、外様平はまだ冬 巨大ウナギがうまかったと話したら、　 漁協の大ベテランが・・・　おれも、千曲川で、それっくれえのを釣ったことがある　・・・　という。 ・・・　どこで？　・・・　秘密！　・・・　おせえーろ！　・・・　だめ！　・・・ ・・・　じじいよ！　・・・ あのなあ、誰にも教えたくねえのはわかる。が、あの世へ行っちまえば、もうウナギは食えんぞ。 かといって、その歳で川へ行って、足を滑らせりゃ命取りだ。悪いことは言わん、俺に教えろ！ オレが釣れば、おめえも食える！俺を、おめえの釣竿だと思えば、損はあるめえ。 『・・・・・・・・・・・！』 みなさん！　　私は、決して、じいさんをダマしている訳ではありません。　 元セールスマンですから、お得な方法をご説明申し上げて、お勧めしているだけであります。 ・・・　が　・・・　文章にすると、いかにも　「悪徳商人」　然　としておりますなあ。 ・・・　結果　・・・　むふふふふ、してやったり！おーっと、壁に耳あり、めったなこたあ、言えん！ 雪がとけたら、さっそく、餌の　「どぜう」　を捕まえなきゃならん。その　「筌」（うけ）を仕入れよう。 そうだ、元同業・他社勤務の　「すーさん」　は、家業が川猟師で、ウナギ漁が得意だと言ってた。 彼も退職して暇だろうから、一杯飲ませて技術指導を仰ごう。漁協が違うから、商売敵にはならん。 ウカウカしてると、環境省がしゃしゃり出て、天然ウナギを禁漁にしちまう。こいつあ、急がずばなるめえ！