・・・ ウサギ追い ・・・ 追われたウサギは ・・・ 杉林の日影を選んで逃げる ・・・
射手は、斜面の上で待つ ・・・ 少しでも動けば、気付いたウサギが進路を変えるから
身動きしてはいけない ・・・ のであるが ・・・ じっと立ってれば ・・・
ココだと、あの木がじゃまで撃ちにくい ・・・ ココより、あっちの方がウサギが通りそうだ
と ・・・ 心はちぢに乱れ ・・・ 微動だにせず、じっと待つことは、結構つらいのだ ・・・
新米猟師の頃、100mほど離れて立つベテラン猟師の眼前へ、ウサギが1匹走ってったが
微動だにしない ・・・ 気をきかせて、そっちへ行ったぞーと言っても、涼しい顔で立ったまま
急斜面を駆けあがってきたウサギ ・・・ ベテラン猟師の足元を走り抜け、尾根の裏側へ
とその瞬間 ・・・ やおら振り向いて ・・・ 一発! ・・・ ウサギ、もんどりうって転がった!
・・・ なんと ・・・
ウサギに気付かれなかっただけでなく ・・・ 自分が撃ったウサギを回収するため ・・・
目の前の急斜面を下って回収、尾根までラッセルして戻る必要なく、危険な雪崩をも回避
平らな尾根上、数歩あるいて獲物を回収するという、なんたる合理的 ・・・ ただただ驚嘆
あれから40年 ・・・ 我、未だ初心者の域を出ず ・・・ 道 ・・・ さらに 遥かなり!