宮本衡司(こうじ)議員が、野生鳥獣被害対策について質問。 
集落捕獲隊について、次のとおり

飯山市外様地区において去る7月15日に「集落捕獲隊」という組織が発足しました。
外様地区の住民が同地区に住む猟友会員の方に、
「せっかく自分で作った農作物が収穫の時期になると動物に食べられてしまう。
私(被害者)が資金を出すので、あなた(猟友会員)が「箱わな」を購入し、
私の畑に設置してほしい。」 との話を寄せられたのが捕獲隊設置の発端であったそうです。

このように、「箱わな」を畑の持ち主が購入し、自分の畑に設置した「わな」を見回り、
かかっていたら猟友会員に連絡をする。この方式であれば、猟友会員が多くの「箱わな」を
準備する必要もなく、毎日の見回りという負担の軽減にもなります。
さらに、地域ぐるみの取り組みとする。つまり多くの住民参加での野生鳥獣の駆除となる。
という、なかなかよく考えられた仕組みではないかと思います。

集落捕獲隊は、狩猟免許を持つ猟友会員が「わな」の設置・撤去などを行い、
自治体が実施した講習会を受講した者が補助者として毎日の「わな」見回りなどを行うことで、
捕獲効率を上げようとの趣旨で、平成24年度に国の制度改正を受けて制度化されたもので、
北信地方事務所管内でも既に捕獲隊設置の例もあるとのことです。

同捕獲隊では発足以降ハクビシン1匹、タヌキ4匹、アナグマ6匹の成果がありました。
ハクビシン等による被害防止には集落捕獲隊は非常に効果的で、かつ持続が比較的可能な
システムであることから、県内において隊の結成を一層強力に推進すべきで、
活動を財政的に支えるための新たな補助制度も検討すべきと考えますが、如何でしょうか。


これに対して林務部長は、集落捕獲隊の有効性を認め、更なる支援を行うと回答しました。

いかに時代が変わろうとも、人が一番嬉しいのは、ほめられること。
財政支援もさることながら、話題になって称賛されれば、関係者は意気に感じて更に奮起する。
金を使わず人を動かす、これこそが、いま必要とされている政治の力である、と私は思います。