正面:斑尾山(1382m) 船着場が見えてきた。 乗船客の肩から力が抜け、安堵感が漂う。 私は ・・・ 向こうの桟橋に、するすると横付けしようと、気を引き締める。 岸には、たくさんの車が駐車、次のお客が待ってる。 子供たちが、早く乗りたいと足踏みする。 まってろよ ・・・ すぐ乗れるからな。 元サラリーマンの船長、責任を自覚し緊張感を維持するため、きりりとネクタイを結び、帽子のつばに手をやる。 そう、自らにも、そして、乗船客の信頼を得るためにも ・・・ 形というのはとても重要なことなのだ。