・・・ 夕食を兼ねて湯滝温泉 ・・・

スキーシーズンだから混んでる。

時間帯がまずかった、と思ったが、しかたなし。


・・・ 脱衣室 ・・・ 


身体を拭かない若者達が、浴室から出てきた。

・・・ おめたち、タオル持ってねんか ・・・

・・・ 拭かずに、歩いちゃだめじゃねか ・・・

言いながら、

若者たちが歩いた後を、モップで拭くじいさん。

常連客らしき、70才台。

・・・ うーむ、 達人! ・・・

・・・ もの言いにトゲがない。
でかい声を張り上げそうになったこっちの爺、自分が叱られたように、こそこそと湯に浸かり考えた。

基本編 ・・・ 家庭ではバスタオルを使うから、浴室で身体を拭く習慣がない。
応用編 ・・・ 公衆浴場では浴室で拭くのが常識。はたして、我が子達にしっかり教えただろうか。
裏技編 ・・・ 温泉旅館ではバスタオルが出る。人がいないのを見はからって、脱衣カゴまで抜き足、差し足。

温泉は日本的公衆文化。それに対し、バスタオルは西欧的個人文化。二つは、基本的に相いれない。
今後、外国からの旅行者も増えることを考えれば、公衆浴場の常識を守ることは、更に難しくなるだろう。
ならば常識がどうあれ、脱衣室・床の速乾、即ち、濡れた身体で歩いても、床がすぐ乾く仕掛けを導入すべき。

おあつらえむきに、温泉施設は 「温泉」 という熱源を持っている。そんなに難しいことじゃないだろう。
人を教育するには、熱意と根気と長い時間を要するが、時代にマッチしてなければ、古い、と一蹴される。
アイデアと実行次第で、みんなが快適な結果を得られると思うが、いかが。