・・・ 火縄銃の暴発防止装置は、どうなってる? ・・・
 

火縄銃には、引き金の回りを囲う用心金(ようじんがね)がナイ
 

その代わり、誤って引き金を引いても、火皿が(ふた)されてれば発射しない
 

火皿の蓋を開けて、引き金を引けば

火皿に盛られた火薬に火がつき、銃身内部に通ずる穴を通って

銃身内の火薬が爆発、銃弾を発射する仕組み、なのだ

この蓋を 「火蓋(ひぶた)」 といって、

戦いの火蓋が切られた、即ち、戦闘が始まった、という意味

ですが

「火蓋は切る」 だけで ・・・ 「火蓋を切って落とす」 ことはありえない

じゃー、ナンで 「(たたかい)の火蓋が切って落とされた」 って言うんだろー?

どうやら、

歌舞伎の 「幕を切って落とす」 のと、混同された 「誤用」 らしい

とはいえ

暴発(ぼうはつ) を 爆発(ばくはつ) と読み間違える、のと違って

意味は正しく、威勢がイイ

・・・ 因縁の対決、いよいよ戦いのヒブタが切って落とされました ・・・

実況中継でアナウンサーがこう言ったら、

ニヤッと笑い、片目つぶって見せましょうぞ、ご同輩


※ 我が家の火縄銃、引きがね部分のカラクリ、実動します