水戸のご老公さまが、いよいよ退陣なさるという。
なるほど、惜しまれるうちが花ですな。
それは、さておき・・・くだんの成年後見人・・・
満を持して、悪徳高利貸の屋敷に乗りこんだ。
ころ合いを見計らって
『この紋所が、目に入らぬか!』 と、
長野家庭裁判所発行の「後見人審判書」
をかかげたと、思いねえ。
一瞬、水を打ったように静まり・・・
つづいて・・・
『は、はーっ!』まるで、講談の一節を聞くような、すばらしい結末だったと、報告を受けました。 よかった、よかった。
で、あんたは、何してたのって?
はい、わたくし、風車のやしちは・・・
屋敷を見下ろす樹上に潜んで、ご老公一行が危うくなったら助っ人しようと身構えてましたが、その必要はありませんでした。
やっぱ、どんな時代にも、『正義は勝つ』 勝たねばならぬ。 ご老公さま、あんたは、えらいっ!