・・・ タヌキ寝入りの椅子に座って読むのは ・・・ 鍋倉山麓 岡山上段地域の民俗

飯水教育界に所属する教師たちが昭和58年から5年かけて調査編纂、昭和63年発行

最も興味深く読んだのは ・・・ 昭和15年頃まで盛んに行われていた紙すきのはなし

原料の「こうぞ」は、峠の向こう、新潟県の村から購入するが、紙すきは冬の仕事

新潟側から「こうぞ」を峠まで運んで雪の中に置き、晴れた日、それを取りに行ったという

何れの側からも、集団で雪中行軍、峠まで往復したという壮大な話 ・・・ すっげーっ!

 
                                            (同書から借用) 

実際の写真を見れば ・・・ あの尾根までの話 ・・・ あー、わきゃねーわなって思う?

そー ・・・ 3月過ぎて、山スキーがあって、空身だったら、わけない

しかし、厳冬期、1月、2月、腰までの新雪、輪かんじきつけて、重い荷物背負って ・・・ 

考えただけでゾッとする

思えば、トコロ違えど、我が亡き父母も、そんな時代を生き抜いてきたのだ

やはり ・・・ 書いて残さねば記憶は野辺の煙 ・・・ せめて、子にだけは語るべし

・・・ その内容 ・・・ 私なら ・・・

最も知りたいのは ・・・ 父母が生まれ、結婚して我々子供が生まれた頃までの時代

つまり ・・・ 私が知ってる時代の、ほんの20〜30年前 ・・・ それが、知りたい

とすると、今、オレが書いて残さねばならない、我が子に言い残さねばならないのも

・・・ 我が身の その時代 ・・・