それまで、尾崎地区の祭礼には、獅子舞も「なぎなた」もなかった。「天狗」 は、あったらしいと聞いている。
私が子供の頃は、境内で映画や大道芸を見た記憶があるが、他の村のような賑わいの記憶はない。
それが、その年の9月、新聞で報道され、NHKの取材もあって、境内は押すな、押すなの人波に埋まった。
祭半纏をまとって拝殿に座り、観衆の注目とテレビカメラの照明を浴びて、晴れがましさに顔が紅潮した。
初めての獅子舞は、大歓声を浴びて終了。にわか作り、畳2枚ほどの演芸舞台で、素人演芸会が始まった。
抜擢されて司会。NHKの「あおきアナウンサー」に、「NHKに欲しい人材」 とおだてられて、舞い上がった。
今、「若衆現役」 の息子も、既に10年選手。孫が 「なぎなた」 を舞う年齢になった。
爺は密かに自負している。 ・・・ そうはいっても、横笛で俺を超えるものは、おるまい! ・・・
当日、40周年記念、元若衆同窓会を三桜神社拝殿でやる。伝説の人と、その弟 「きいちあんちゃ」 も来る。
祭りは、これからも続けてくれるだろうが、10年後にも、みんなが達者でいるかどうかは、神のみぞ知る。
9月1日 午後9時頃、ぶらっと尾崎三桜神社を訪ねて欲しい。手土産は 「奉納」 と書いた酒1升でいい!
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